引用:YouTube 小嶋陽菜
動画マーケティングの重要性が騒がれている中で、さらに動画ジャンルの細分化も行われています。その中で現在日本で注目を集め始めているジャンルがvlogです。
しかし「vlogってなに?」「vlogって何で注目されているの?」という方がいらっしゃると思います。
動画マーケティングにこれから着手しようとお考えの担当者に向けて、本記事では、vlogとはなにか、vlogの可能性について解説していきます。
vlogとは
動画は男性がみるものという過去の風潮が遠い過去の話となった今、女性に影響を与えられるマーケティングには、動画が必須となってきました。そのなかでさらに注目されているのがvlogです。
そもそもvlogとは「video」+「blog」の造語であり、従来あったblogのような日常のでき事などを文字の代わりに動画として残すことを指します。海外ではすでに主流となっており、企画に基づいて作られるされる従来の動画とは違い、日常の様子を、かっこよく撮影し、編集されていることが特徴です。
上記のように海外ではすでに取り込まれていましたが、日本で取り込まれ始めたのは1人のYouTuberが理由です。
そのYoutuberがinlivingさんです。
inlivingさんが制作したモーニングルーティーンのvlogは、起床してから家を出るまでのコンテンツであり、この動画が大きく注目されて以降、多くのなユーチューバーがモーニングルーティーンを撮影しており、企業もマーケティングに活用し始めています。
vlogのここがすごい
vlogを実際に動画のマーケティングに活用する点で優れているのは以下3つの理由です。
- マーケットが大きい
- vlogにより臨場感が出る
- 制作におおきな労力を必要としない
- 情報量の多さ
マーケットが大きい
blogとvlogの違いはただ単に文字か動画の差だけだと思われがちですが、そこが変わってくることによってマーケットが大きく広がります。
ここでいうマーケットとは、マーケットの範囲のことを指します。
商売をするうえでペルソナといった対象を絞ることが必要ですが、vlogを活用することによって言語の壁が薄くなり、結果として日本というマーケットしか見ていなかったものが世界というさらに多くの人にまで広げることが可能です。
vlogにより臨場感が出る
vlogは従来の動画マーケティングとは違い、外部の音も生かし臨場感を作ることができます。
従来の動画マーケティングでは、伝えたいものを中心に構成するため、必要ではないものは徹底的に外されがちだったのですが、vlogという日常の切り取りは今まで必要なかったものすらに価値を与え、生かすことができます。
制作におおきな労力を必要としない
上記で説明したように、vlogでは日常の切り取りをメインとして扱っているため大きな労力をあまり必要としません。その労力とは主に以下の2つです。
- 撮影人数
- 編集時間
撮影人数
もちろん大掛かりなvlogを撮影しようと思うのであれば、それなりの人数が必要ですし時間もかかるかもしれません。しかし何度も言うようにvlogは日常の切り取りがメインであり、そこには第一人称という人の目線がメインとなる動画を制作します。
編集時間
現在おおくのYouTuberがもっとも時間をかけている作業は、編集時間です。
そこには多くのテロップや効果音といったさまざまな手を加える必要がありましたが、vlogでは過度の情報の追加は逆に動画のクオリティを下げてしまうことにつながりかねません。そのため多くの編集時間を要することなく動画を作ることができます。
情報量の多さ
いままでのマーケティングで主に使われてきた文字と動画では伝えることができる情報量が圧倒的に異なります。文字で情報を伝えようと思ったときには、あくまで筆者が個人として受け取った感情や知識を伝えることしかできません。
しかし動画で情報を伝えるということになったときに与えることのできる情報は以下の3つです。
- 映像
- 音声
- 文字
動画では筆者すら気づかなかった情報を視聴者が読み取り、想定以上の情報を伝えることが可能です。また過度な書き込みは動画のクオリティを下げかねませんが、文字での情報提供も可能であるため結果として、文字以上の情報を伝えることができます。
メラビアンの法則になるように情報の約65%は視覚情報から伝わるものであり、視覚情報をより多くすることで、短時間で効率的に情報を伝えることが可能になります。
短編動画でvlogがトレンドに!
現在中国で短編動画が注目されています。
中国国内で2018年6月の時点でインターネットユーザーが8億2000万人に達し、普及率が57.7%まで至りました。そのなかでも最近トレンドになっているのが「短視頻 」といわれる5分以内のショート動画です。
また昨年日本国内でも人気を博したTikTokも中国国内では1.5億人がデイリーユーザーとなっており人気です。
その他にもTikTokのライバルアプリ「Kuaishou」、「Wechat」のタイムカプセル、「Weibo」のストーリーも人気です。
そしてこれらの短い尺の動画でトレンドになっているのがvlogです。ヨーロッパなどで注目を浴びていた動画ジャンルであるvlogは中国でも注目され始めています。
参考記事:VLOGがムーブメントに?!TikTokだけじゃない、中国ショート動画トレンド
vlogが実際に使われた例【3選】
vlogが実際に企業のマーケティングとして有効な例が以下の3つです。
- まこち × Filmora
- Yusuke Okawa大川優介 × OYO LIFE
- inliving × 無印良品
まこち × Filmora
近年多くのYouTuberに取り上げられたモーニングルーティーンを生かしたFilmoraのマーケティング施策です。
Filmoraとは動画編集ソフトの開発をおもにしている会社であり、先に流れていた動画があとからFilmoraで編集された動画であることが説明され、製品の紹介をきらいにしさらに自分がいいと思っていたものが紹介されるという一石二鳥のマーケティング施策になっています。
Yusuke Okawa大川優介 × OYO LIFE
Transeサロンの運営している大川優介さんとOYO LIFEとのコラボ動画です。
大川優介さんはもともと動画制作を仕事して活動されており、その動画のクオリティはとても高くなっています。またOYO LIFEは敷金・礼金・仲介手数料なしといった新しいタイプの賃貸であり、旅行に適した物件となっています。
大川さんの動画傾向として映像制作のチュートリアルのほか、vlogを多く投稿しており企業との親和性も高く総じてクオリティの高い動画になっています。
inliving × 無印良品
日本人のvlog系YouTuberとしての地位を確立し始めているinlivingさんの無印良品の紹介動画です。
厳密にいうと提供動画ではないのですが、この動画の再生回数は約50万回となっておりとても高い評価を得ています。
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まとめ
本記事では、vlogとはなにか、vlogの可能性について解説してきました。
これから5Gなど動画の時代といわれる中で、vlogがおおきな動画ジャンルの1つになりつつあります。そのなかで自社チャンネルがどの動画ジャンルを選択し、攻略するかによってこれからの企業の在り方が変わってきます。