引用:PRTimes
広報の仕事といえば「プレスリリース」の配信!と言われるほど広報マンの基礎的な業務。月に3回以上もプレスリリースを配信するほどプレスリリースを重視する会社もあります。
ところが、あなたはプレスリリースとは何か?そしてその目的と方法をきちんと理解していますか?
本記事では、プレスリリース配信でお悩みの新米広報担当者向けに、「プレスリリース」の全容を徹底解説していきます!
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プレスリリースとは「メディア向けの情報発信」
プレスリリースとは企業が自社や製品について知ってもらうために、メディア向けに配信する文書のことです。
従来は、テレビ・新聞・ラジオなどの3大マスメディア掲載が重視されましたが、近年はwebメディアや「グノシー」などのスマホアプリへの掲載も大切になってきました。
プレスリリースの目的は「メディアからの取材・掲載獲得」
プレスリリースをメディアに届けることで、メディアから「取材しよう」「掲載しよう」と思ってもらうことが目的となります。
そして、メディアに掲載されることで、消費者への宣伝効果を期待しているのです。
プレスリリースのメリット・デメリット
プレスリリースの3つのメリット
プレスリリースのメリットには以下のようなものがあげられます。
①:メディア掲載により認知が増え、顧客獲得コストが下がる
プレスリリースを通じて、当然ですがメディアへの掲載可能性が上がります。
メディアに掲載されると広告よりも母数の多い潜在層に認知を広げることができます。
それにより広告や営業による顧客獲得コスト(CPA)を下げることに繋がります。
②:メディア掲載実績により、信頼度が向上する
メディアに掲載されたことをHPや営業資料に「掲載実績」として公開することができます。知名度のあるメディアに掲載されることで、信頼性が向上します。
また過去の取材実績で信頼が積み重なっていくと、より大きな媒体へと雪だるま式に取材の連鎖に繋がっていきます。
特に、日経新聞やテレビへの掲載実績は、名もないベンチャー企業にとって信頼性を向上するのに非常に効果的です。これにより営業時の成約率を向上するケースが多々あります。
③:基本的には、費用がかからない
プレスリリースは基本的には無料です。無料で自社の宣伝できるのであればやらない手はありませんね。
ただし、人力で記者にアプローチをすれば人件費はかかりますし、配信ツールを使えばお金がかります。
効果とのバランスを見ながら、最適なプレスリリースの配信方法を考えていきましょう。
プレスリリースの2つのデメリット
プ レスリリースのデメリットには以下のようなものがあげられます。
①: 掲載されずに徒労に終わることもある
プレスリリースは費用が掛からないため非常に多くの企業が利用しています。その為情報量が多く掲載側は厳選を行います。
その為、記者が取り上げたいと思うネタでなければ取り上げてもらえず徒労に終わる可能性もあります。
プレスリリースを打つからには、しっかりと本腰を入れて準備することが大切です。
②:掲載内容のコントロールができない
プレスリリースを行いメディアに掲載されたとしても、掲載権はメディア側にあるため内容にまでコントロールをすることができません。
その為強調したいことやこちら側の意図がうまく伝えられない場合があります。
メディアの記者との関係性を構築しながら、正確な情報提供をしていくスタンスが大切です。
これを押さえれば誰でも出来るプレスリリースの手順【3STEP】
STEP①:リリース原稿の作成
プレスリリースを配信するには、まずプレスリリース原稿を作る必要があります。
STEP②:各メディアへの情報配信
原稿が完成したら、次は各メディアの記者に配信を行ないます。
メディアへの配信方法には以下のような方法があります。
- ファックス
- 郵送
- 電子メール
- 記者クラブへの投げ込み
- 報道機関への持参
- 配信サービス
・HPからの情報提供
各メディアには情報提供ページがあることが多いため、そこから情報提供をおこなう方法もあります。
・配信サービス ~PRtimesがおすすめ~
また、昨今は「配信サービス」を利用しての配信が増えています。
最も有名なサービスはPRtimesです。上場企業の35%が利用する国内最大のプレスリリース配信ツールです。
TV・雑誌・webなどを含む全12,000媒体のうち、300媒体を自分で選んで、一斉配信することができるツールです。
通常は1配信3万円からですが、創業2年以内のスタートアップ企業であれば「無料」で利用できる「PRtimesスタートアップチャレンジ」というプログラムもあるので、利用することをおすすめします。
STEP③:次回から個別連絡するためのメディアリスト作成(重要)
ただし、本当に掲載してほしいと思うメディアに対しては、個別に電話で連絡をするのが良いでしょう。
メディアの記者は毎日何10枚ものプレスリリースをチェックする必要があるため、最後はアナログなアプローチも必要です。
また、記者の名前を押さえておいて、次回から個別に連絡できるようにメディアリストを作成することが重要です。
プレスリリースの書き方【取り上げられるコツを公開】
プレスリリースにこうでなければいけないというものはありませんが、以下の様なお決まりのフォーマットがありますので、参考にして下さい
プレスリリース原稿作成チェックリスト
- 枚数:A4で1~2枚程度に抑える。
- タイトル:インパクトがあるようにし、具体的な数字をいれるようにする。
- リード:伝えたい内容を完結に記載する。
- 図:イラスト、グラフ、画像を用いてイメージが湧きやすくする。
- 詳細説明:目的、経緯、理由、特徴、差別店、今後の方針について完結に記載する。
- 会社・提供元紹介:社名などの企業情報を記載する。
- お問い合わせ先:社名、住所、担当者、電話番号、メールアドレスを記載する。
取り上げられるリリースの特徴
取り上げられるリリースには以下の様な特徴があります。これらのポイントを押さえれれているか、チェックしてみて下さい。
【新規性・斬新性】:最少・最高・最低・最もうつくしい・最も醜い など |
【意外性・希少性】:かつてない珍しさ・他にはない・珍味・とてもまれな・めったにない数個の一つ など |
【特異性・唯一性】:独自=オンリーワン・独自=ユニーク・独創=オリジナル |
【人間性・ドラマ性】:情熱、逆境、奮闘、不屈、忍耐・挫折から復活・チームワークのたまもの・涙の出会い・苦難のエピソード など |
【社会性・時代性】:時流に乗っている・流行りの、今話題の・ブームになっている・時流に反して、時代に逆行する など |
【記録性・実績性】:ギネスに載るような記録・最高の売上高伸び率・新手法での資金調達・過去最高利益率 など |
【実利性・お得性】:顧客の実利(得する、当たる、役立つ)・○○記念セール・特別割引、特別サービス販売、大バーゲン など |
【経営性・国際性】:国際的、大企業との結びつき・ペット・自然、エコ、環境・CSRに関する話題・老人ホーム慰問・社員のボランティア活動・地域住民との交流・地域命名権への参加 など |
プレスリリース成功事例
近年プレスリリースの成功事例として1つ掲載します。
KDDI会社
記憶に新しい方も多いと思います。俳優の桐谷健太さんによる三味線の演奏と、映像が「名曲!」「うますぎる」として話題となったau「三太郎シリーズ」の新CMのリリースでした。
CMの公開させるプレスリリースには「歌詞」「映像背景」「撮影秘話」など、コンテンツ内容だけでなく周辺状況の情報まで盛り込まれ、メディア掲載時に多くの切り口から語ることができるという側面がありました。
結果として「浦ちゃん 歌詞」 「浦ちゃん 生演奏」 「浦ちゃん ロケ場所」など多くの検索ワードからの流入が見込まれ、全般的に答える情報源として多くの人に閲覧・シェアされました。
まとめ
いかがだったでしょうか?
プレスリリースについて理解いただけたでしょうか?プレスリリースは質の高いものであれば採用がしてもらえ、大きな効果を得ることができる最強のツールであるといえます。しかしながら物事の片方しか見ていないと、側面性に気づくことができず、大きなけがをすることもあります。
その為広告も欠かさず、プレスリリースも行うというバランスが必要になってきます。