2018年より広報の重要性が叫ばれ、さまざまな企業がプレスリリースなどの広報に注力し始めました。
実際「広報と広告って何が違うの?」という方は少なからずいらっしゃると思います。
そこで各企業の広報担当者や広告担当者などに向けておさらいの意味も込めて、本記事では広報と広告の違いについて詳しく説明していきます。
「広報」・「広告」の意味の理解
広報と広告が違うといってもイメージがつきにくいです。そのイメージをはっきりさせるためにまずは言葉の意味からしっかり把握しましょう。
【広報】
官公庁・企業・各種団体などが、事業内容や活動状況を一般の人に広く知らせ、理解を求めること。また、その知らせ。文書 PR 。 「 -活動」 〔同音語の「公報」は官公庁がその施策について国民に発表する公的な報告のことであるが、それに対して「広報」は官公庁・企業などが事業内容を一般の人に広くわかりやすく知らせ、理解を求めることをいう〕
引用:Weblio辞書
【広告】
① 人々に関心を持たせ、購入させるために、有料の媒体を用いて商品の宣伝をすること。また、そのための文書類や記事。 「新製品を雑誌に-する」 「新聞に-を出す」 「新聞-」
② 広く世の中に知らせること。 「新聞紙にして…天下に-する/明六雑誌 20」 「その為に一言-します/侏儒の言葉 竜之介」 〔 (1) advertisement の訳語。 (2) 類義の語に「公告」がある。広く世間に告げ知らせるという点では、共通であるが、「公告」が公的な性格を持つ内容を告知することをいうのに対し、「広告」は私的な内容のものを知らせることをいう〕
引用:Weblio辞書
広報と広告の違い
広報と広告の大きな差を簡単に示せといわれたとき、言うのは「お金をかけて宣伝するのが広告、かけないのが広報」でしょう。
また広報と広告を簡単にまとめると以下のようになります。
広報 – 不確定な影響力
広報(PR)とは、Public Relations という意味があり、大衆との良好な関係作りの活動のことを指します。
上記で示したように広報の中で大きなメリットは2つです。
- 費用が掛からない
- 説得力が高い
広報記事を取り上げる記者やメディアは、より良い記事を宣伝することにより自社のメディアの信用度、知名度を上げることを目標にしています。費用が掛からないというメリットがあります。
しかし同時にそれはデメリットにもなり、掲載権がメディアに依存されるため掲載されるかが不透明になり、どれだけ力をかけて行った行為であっても、効果が全くでないというケースも存在します。
2つ目のメリットとしては説得力の強さがあげられます。昨今注目されているインフルエンサーマーケティングと同様の点で注目されてます。広報は第三者が面白いと思ったもののみが評価されるため、情報の信頼性が高まります。
【関連記事】
広告 – 確定的な影響力
広告とは、言い換えてしまえば宣伝する場所を買って行う宣伝活動です。
上記で示したように広告のメリットは主に2つです。
- 掲載をコントロールできる
- 確定的に届けることができる
広告のメリットは掲載をコントロールすることがあげられます。広報では自社の伝えたかったストロングポイントのコントロールができなかったのに対し、広告は情報の掲載決定権がコントロールできるため好きなようにできます。
また広報とは違い、情報の発信は確定で行われるため絶対的に視聴者の目に届けることが可能です。しかしながら現代は広告に嫌悪感を示す風潮もあり、いかにして嫌悪感をなくすかという課題がつきものです。
広告会社、PR会社の違い
広報会社とPR会社ではどのような違いがあるのでしょうか?まず収益面から見ていきます。
広告代理店は、メディアの広告枠を企業に販売している会社のことを指し、その広告を作る際に制作などのディレクションを同時に行う場合、製作費を上乗せして収益としてあげます。
またPR会社は、メディアに対して報酬をかからず掲載することを目的に挙げていますが、実際には価格が抑えられているだけで有料のものも少しあります。
PRと広告の区別が難しくなっている
広告が嫌悪され始めたことによって、広告もいろいろな施策を行ってきました。
そのうちに1つに「ネイティブ広告」と「記事広告」の台頭があります。一般広告では効果が薄くなってきている中、広告として商品・サービスを売り出しすぎのではなく、会社のサービスとして自然に受け入れてもらえるような広告を作ることを心がけましょう。
まとめ
本記事では、広告と広報の違いについて解説してきました。
どちらか片方のみをおこなったとしても効果が出ない場合があるので極力どちらおやりましょう。広告によって認知度の上がった商品・サービスであれば広報にて取り上げてもらえる可能性が高まるのでバランスが大切になってきます。