Webサイトやプロモーションビデオを作る際にモデルのキャスティングが頭によぎったことはありませんか?
モデルのキャスティングを考えているマーケティング担当者に向けて、本記事では、キャスティングするときに裏で行われている多くの仕事について紹介していきます。
キャスティングの流れ
キャスティングを行う前に決めておかなければならないものがいくつかありますので以下にまとめました。
- 人物設定
- 構成案(絵コンテ)
- 試用媒体
- 試用期間
- 競合有無
- 選考方法
人物設定
自分たちが制作するもののイメージに合わせて、モデルのイメージを行います。
- 年齢
- 性別
が必要になり起用する媒体に合わせて、
- 職業
- 髪型
- 独身/既婚
- 国籍
などを付け加えていき、イメージする人物に関する情報を決めていきます。近しいものにペルソナマーケティングのペルソナ設定があります。
人物例
- 女性
- 22歳
- モデル
- 日本人
- 短髪
- 読者モデル経験あり
構成案(絵コンテ)
構成案を考える前段階として上記のものが例になります。
もしこういうのがないのであれば、テキストベースでも構いませんので、どこで何の内容を、どんな手順で進めていくかを事前にまとめておきましょう。
試用媒体
- Web
- OOH(交通広告)
- TVCM
- イベント
- 雑誌
などさまざまな媒体があり、そこからさらに動画や写真などそれぞれの得意領域に合わせて起用方法を変えていきます。
撮影候補日
撮影候補日の設定を行うためいくつかの日程を上げます。
これはこちらの日程に合わせることも可能ですが、どうしても起用したい人物がいる場合などは無効に合わせる必要があります。また同時に撮影日数も考慮して日程を組むようにしましょう。
試用期間
3か月、半年、一年など試用期間を決めてのキャスティングとなります。
たいていの場合、試用期限無制限というのは難しく期間限定のキャンペーンに起用する場合、その期間中のみの起用であっても大丈夫です。
またキャスティング会社を通さないフリーのモデルを起用する場合、こちらからしっかりと期限の設定を行わないと、後でお互いに不利益を被ることもあるのでしっかりとこちら側から伝えましょう。
競合有無
1人のモデルが、同期間ないし年内に同系統の商品を扱っていたら、その宣伝に対する消費者のイメージは悪くなってしまいます。
例えば、ある化粧水の宣伝をしていて、A社の商品のPR時に「世界が変わりました。」などとうたい、B社の宣伝時には「出会えてよかった」などといってしまってはあまりよくないということです。
選考方法
選考方法としては、以下の場合があげられます。
- SNS上から見つけてくる
- 書類選考
- オーディション
- キャスティング会社に依頼する
それぞれにメリット・デメリットがあるのですが、単発起用などである場合はキャスティング会社に依頼することをお勧めします。なぜならたった一度きりの起用に多くの費用をかけるぐらいなら、プロに頼み引っ張ってきてもらうことが一番コストパフォーマンスとしていいからです。
キャスティング会社が行っていること
キャスティング会社は一見起用する人物の設定や選考のみを行っているように見えますが、意外にも多くの仕事をしているので以下にまとめました。
- クラアントの持つ広告イメージの言語化を行う
- 広告の要件整理(予算・媒体・広告機関など)
- モデルのイメージ化
- 候補となるモデルのリストアップ
- 候補モデルの事務所所属の有無
- 宣材写真の収集
- 書類審査のサポート
- オーディションの開催
- 肖像利用に関しての契約締結の推進
- 肖像利用開始後の肖像管理
- 肖像期間の管理、延長契約
ここに挙げただけでも多くの仕事が存在します。このほかにも会社独自に行っていることも増されていくためキャスティング会社の業務は多いのです。
これらの業務を、スムーズに行うのにはノウハウが必要になってきます。またカメラマンの手配や、スタイリストの手配などクリエイターに対する仕事も増えてきます。
まとめ
本記事では、 キャスティングするときに裏で行われている多くの仕事について紹介してきました。
モデルのほかに、インフルエンサーやスタイリスト、様々なプロを起用するにはそれぞれに対する配慮も大切になってきます。知られていない仕事はこのほかにもいろいろありますので、ぜひご自分でも調べてみてください。