株式会社3Backsの広報宣伝部に所属をしている、きこりんこと、永友貴子さん。
永友さんは、採用広報の仕事を「会社で求めている人材像を明確に言語化し、外部へ”伝える”こと」だと語ります。
新米広報として0から採用広報を学んでいる彼女が考える採用広報とは——広報業務を始めたばかりだからこそ語れる「採用広報のおもしろさ」についてお話を伺いました。
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ー”学歴社会”に課題を感じて転職
株式会社3Backsの永友と申します。 よろしくお願いします。
現在は、広報宣伝部に所属し、弊社の展開する若者向けキャリア再生事業「リバースラボ」の認知拡大のため、SNSなどをメインとした採用広報を担当しています。
リバースラボとは、18~29歳を対象に、約2年間の実務研修を通し、実績とキャリアを持って次に転職するまでをサポートするサービスです。
私は熊本の大学を出たあと新卒で英会話学校の運営をする会社に1年半在籍をし、広報に携わっていました。転職をしたきっかけは、学歴社会に一石を投じるサービスに魅力を感じたからです。熊本には、中卒・高卒で就職に困っている知人がいたり、私自身上京するときに同じ大卒でも「学歴フィルター」を痛感しました。
世の中で人材不足が騒がれている中で、能力があるのに学歴によって働く機会が与えられていないことは問題だと思い、転職を決意しましたね。
ー自分の言葉で人の背中を押したい
前職で広報業務に携わっている時、初め自分は向いていないと思っていましたね。漠然と自分は話すことが好きだから営業に向いているのかな?なんて考えてしまうこともありました。しかし、徐々に数値が動く楽しさや、フレーズで人の背中を押すことが楽しく感じたので、広報の仕事を極めるキャリアを歩むべく転職しました。
広報職について4ヶ月半経ちますが、
インタビューなど人と話すことを仕事にさせてもらっているので、日々楽しく仕事に取り組めています。
ー「リアル感」が何よりも大切
広報業務の中でも特にSNS運用(Instagram/Twitter)とWantedly運用を担当しております。
InstagramとTwitterに関しては、中卒・高卒・フリーターの人たちに響くようなものを、Wantedlyでは即戦力となる中途社員に響くような運用をしていますね。
まずは「リバースラボ」というサービスを知って頂きたい。そのために会社の内部情報やプレスリリースなどのお知らせ、自分が働く中で日々感じたことなどを発信しています。
しかし会社の表面的な情報ばかりで働いている人のキャラクターや空気感など内部のことが全く伝わってこない、ということを就活中に感じました。
そこで、社員のキャラクターや日々の様子などの「リアル感」を発信し、会社が採用したいペルソナに刺さるよう工夫をしています。
ー採用に力を入れていることをアピールしたい
SNSで会社を周知している一方、即戦力となる中途社員の方にはWantedlyで認知頂くことが多いです。
実は私もWantedlyで自社のことを知り、入社までいたりました。ユーザーとして使用していた頃は、”フィード投稿が頻繁=採用に力を入れている”という印象がありましたので、社員インタビューや社内イベントの記事を週3~4回のペースで上げるようにしています。
頻繁に社内の様子や社員インタビューをフィードに投稿することで、採用に力を入れている感を出せるんですよね。今後は現在投稿している内容に加え、北参道オフィス付近のカフェを紹介するなどちょっと新しい投稿にもチャレンジしていきたいです。
ー会社を認知した段階で「親近感」を持って欲しい
私がWantedly運用で1番大切だと思うのは、”親近感”です。フィード投稿や募集記事が、全部同じような堅い文章だと、どうしても機械的に感じてしまいますよね。
そうすると親近感が湧かず、会社をおもしろそう!と思ってもらいにくい。なので少し言葉尻を変えてみたりするなどの工夫をしています。
また、メインとなる社員だけでなく、普段は表に出ないような社員にも積極的に登場してもらうようにしています。そうした方が、記事と実際の雰囲気のギャップがなくなりますからね。
ー広報は「社員のモチベーション向上」にも繋がる
社員インタビューを載せる理由として、「社員のモチベーション向上」も挙げられます。
自分のことを社内や社外の人に知ってもらうって誰でも嬉しいじゃないですか(笑)
インタビュー記事を積極的に出すようになってから、「みんなに自分のことを知ってもらえて仕事のモチベーションが上がった」とか「次のインタビュー記事も楽しみにしています!」などの声を聞くようになりました。
そういった面から、採用広報としてインタビュー記事をあげることは社員のやる気や志気に繋がっているとも言えますね。
ー強みを掛け合わせて採用力UPへ
フィード投稿や募集記事作成は広報である私が担当しているのですが、実際に求職者と面接をするのは人事です。
人事は、採用において面接などの1対1の対人スキルが求められる業務ですが、一方で広報は、内部で求めている人材像(ペルソナ)を明確に言語化し、外部へ「伝える」業務だと考えています。
人事が面接で感じたフィーリングや、求職者が会社に求めていることを広報に伝えてもらい、それをWantedlyやSNS運用に落としこむことができれば、最高だと思います。人事と広報はタッグを組み、採用したい人材のすり合わせをしっかり行うことで、採用力がより強化されます。ですから今後とも人事とは密に関わっていきたいですね。
ー広報は積極的に外に出ていくべき
この会社で広報をはじめてから、いきなりWantedlyのユーザーから運用側になりました。
ユーザーの時どういったものが自分に刺さったのかは分かりましたが、運用となると成果を出すためにもある程度の専門知識も必要になってきます。
そこでWantedlyのランキング上位の方にTwitterで連絡しお会いしてアドバイスを頂いたり、Wantedlyで広報やHR系のミートアップを探して参加したりするなど、積極的に外に出ていってますね。
広報スキルがない分、しっかりと外部からの視点を取り入れ課題を明確化し、スキルを向上できるよう日々取り組んでいます。
最近はそういったセミナーやミートアップに参加すると、「Twitterよく見てます!」とか「Wantedlyで見て会社知ってます!」と言われる機会も増えてきました。少しずつ自分がやっていることが報われてきたのかなと感じ、素直に嬉しいです。
ー面談に同席し、”生の声”を聞きたい
現在は採用広報として会社のことを外部に知って頂き、興味を持ってもらう人を増やす活動をしていますが、面接には同席していません
そのため自分の書いた記事を読んで面接に来てくれた人と実際に顔をあわせていないということになるので、なんとなくモヤモヤしています(笑)面接に来た人の性格や、その人が会社のどういった部分に魅力を持ったのかを直接聞くことは採用広報の仕事に大いに役立つと考えているので、今後はカジュアル面談など自分が同席できそうなところに関しては積極的に同席をして採用候補者との関わりを持ちたいですね。
ー自己ブランディングをして自分のファンも増やす
会社の広報アカウントとして( @rebirthlab1 )も運用しているのですが、Twitterを通して私や会社のことを知って下さる方も一定数います。
アカウントが属人化してしまうことに賛否両論あると思いますが、私はあえて属人化させ、会社の認知度と同時に自分の認知度も高めていきたいです。その結果会社に興味を持ってくれる人が増えたら嬉しいですからね。
やはり、人は人を応援したくなるものなので、ファンは人につくと思います。
会社を知るフロント部分が私でも全然良いので、今後もTwitterでは自分や会社のことを積極的に発信していきたいです。
そしてさらにスキルを高め、「広報のプロ」として胸を張れるよう精進していきます。